『バレンタインデー』。…かつてはこの日に、胸踊らされたものである…。
確か小学3年生だったであろうか…初めてこんな日がある事を知ったのは…。それから毎年、この日になるとクラス中、いや、学校中の男子共が「なんか妙な雰囲気」になっていたのを思い出す。（この頃は今みたいに変な決まりはなく、学校に持って来ても全く問題無しであった。）ごく一部、というよりもほんの一握りの『精鋭』以外の男子は撃沈するのである…。そして中学になると「そういう部分」はもっとデリケートになり、『大概の男子』は撃沈どころでは済まなくなり、「八つ当たり」（叫んでいたり何かを破壊してたり…）してるのも目の当たりにする…。（コレはもう、恐怖すら感じる。）家に帰ると母親が『板チョコ』なんかをくれたりする…。大体このダメ押しの様な『お情けチョコ』でトドメ（精神的崩壊）を刺される…。やがて高校、専門と進学するにつれ、『何とも思わなくなる』というスゴイ必殺技を自分の中で生み出す事が出来る様になってくる…。ここまで来ればもう、「一人前」の日本男児。こうして、男は大人になっていくのである。murakami.
